最高財務責任者(CFO)向けのヒント

投稿日: 2014年11月25日

投資家とのコミュニケーションを円滑にする最高財務責任者(CFO)向けのヒント

最高財務責任者(CFO)が投資家との対話を通じて、効果的なコミュニケーションを実現する上で大切なポイントをお知らせします。

投資家に根回しすることなく、戦略を突然変更した場合、間違いなく問題を引き起こします。

1. 市場への情報開示のタイミングを掴む。

異なる投資家から同じ質問を3回以上受けた場合、市場により広くメッセージを伝えることを検討すべきである。

2. 物事が計画通りに進まないことを認める。

投資家は決して間違いを犯しそうにない企業のCFOを警戒する。問題が発生した場合、財務リーダーはその事実を認め、どのような是正措置を講じたか、その問題から何を学んだかを投資家に説明することによって、投資家の信頼を勝ち取ることができる。

3. 好不況に左右されることなく、投資家との関係を構築する。

市場が安定する好況期には、IRは軽視されがちである。しかし、こうした時期にこそ企業は投資家との良好な関係を築くべきである。そうすることで、状況が厳しくなった場合も、投資家のコミットメントを確保し続けることができる。

4. 融資状況を明らかにする。

投資家や格付機関は、企業の資金調達源や融資先に関する情報の開示状況について知りたがりますので、そのことを伝えることが大切である。

5. 投資基準を遵守する。

投資家は予見可能性を求める傾向にある。そうすることにより、規律を守りながら、判断基準に基づいて投資判断を下すことができる。明確かつ一貫したリスク選好や、投資基準は、企業がその決定に至った過程や経緯について投資家に確信を与えることができる。

6. 投資家に、より広範なグループへのエクスポージャーを提供する。

大半の企業では、IR活動の大半をCEOやCFOが担う。しかし、役員会および現場の急成長する市場の管理者など、より広範なグループへのアクセスを投資家に提供することによって、企業は投資家コミュニティの間でより大きな信頼や信用を築くとともに、より広範な優れた経営手腕を示すことができる。

7. 地域競争を念頭に置く。

急成長する多くの市場で、限られた資本を使い効果的に競争を進める上での明確な優位性、またはいかに競争するかについての計画を投資家に伝える必要がある。

8.「プランB」を策定する。

投資家とCFOの双方とも、戦略が健全なものであることを望む。しかし、期待に沿えない場合もある。その場合は、計画を説明することにより、オープンさや代替シナリオを検討する用意があることを投資家に示すことが大事である。

9.   サプライズを避ける。

これはおそらく最も重要なポイントであろう。投資家は持続的な成長につながる戦略的な選択を歓迎するが、重要な決定についての報告を受けることを期待している。投資家に根回しすることなく戦略を突然変更した場合、間違いなく問題を引き起こす。