モバイルIR戦略の構築: IR担当者が知っておくべきこと

投稿日: 2014年10月17日

モバイルIR戦略の構築: IR担当者が知っておくべきこと

2014年9月11日 | 執筆者:ジェフ・コービン

IRにアプリケーション技術の活用を

技術パラダイムのシフトが起きつつあることは誰もが認めざるを得ない事実です。数年前とは異なり、今日のIR業界では多くの人がiPhone、 iPad、またはAndroidのモバイル端末(場合によっては2つ以上)を所有し、仕事に活用しています。

それは数字にも表れています。

●フロスト&サリバンの調査によると、2016年には欧米企業の56%が従業員にタブレットを支給。

●ヤンキーグループ社の予測によると2014年末までに世界で45億5,000万人がモバイル端末を使用。

待っている時間はありません。モバイル技術を利用すれば我々コミュニケーションのプロは、投資家が選択する利用頻度の最も高い媒体を通じて直接かつ瞬間的に訴えることが可能です。theIRappによる最近の調査では、機関投資家の68%は投資家関係情報をモバイル端末から1日を通して得ています。今後この割合は間違いなく増加することから、IR担当者は投資家に催促される前にモバイル戦略の開発に早急に着手することが重要です。

モバイルIR戦略にはネイティブアプリケーションとウェブアプリケーションの2つのソリューションがあります。技術的に新しいこともあり、この2つの違いは何か、どちらを導入するべきかなど困惑する場面もありますが、実際にはこの2つは相互に排他的なものではありません。

基本的には、ネイティブアプリケーションとはあるモバイル端末のOS用に開発されたソフトを指し、アップルのアップストアやグーグルプレイにある100万個以上のアイコンがそれにあたります。ネイティブアプリケーションは、ユーザーの端末のホーム画面に(スリープ状態やロック状態であっても)現れるプッシュ通知などを行い、これはまさしくマーケティング業者や情報発信者すべてが狙うところです。

ネイティブアプリケーションでは、インターネットに接続していなくてもコンテンツをダウンロードし視聴することが可能です。ネイティブアプリケーション内で投資家はプレゼンテーションその他の資料に直接メモをとることができ、実用的なビジネスツールとなっています。

次にウェブアプリケーションですが、これは基本的にHTML5と呼ばれる特別なコードを用いて開発されたウェブサイトで、それぞれのモバイル端末画面サイズに合わせて表示されます。多くの場合ウェブアプリケーションはアプリストアでは提供されておらず、またウェブサイトであるため閲覧にはインターネット接続が必要となります。コミュニケーション面からみると、ウェブアプリケーションでは企業から情報を積極的にプッシュするというよりは投資家が情報を引き出す(プル)ことが求められます。

現状を踏まえて多くの企業はモバイル化の流れに追随し、両方のタイプのアプリケーションを選択する企業もでてきています。エドワーズライフサイエンス、テバファーマスーティカル・インダストリーズ、キャンベル・スープ・カンパニーでは、ネイティブアプリケーションと最適化したウェブアプリケーションを導入しています。IR戦略において先を行くこれらの企業は、投資家に対し入手しやすい方法で積極的に、情報へのアクセスを可能にすることが大切だと認識しています。

モバイル端末の技術の進歩に伴い投資家が一層モバイル端末に依存することは疑いようがありません。巨大テクノロジー企業‐‐‐アップル、グーグル、アマゾン、マイクロソフト、そして今やIBMも‐‐‐は「モバイル」を軸に動き始めています。今日見られるデスクトップ・コンピューティングがすぐに消えることはありませんが、やがては取って代わられることは間違いありません。

モバイルIR戦略を今採用するのか、それとも必須のツールとなるまで待つのか、決めるのは我々自身なのです。

ジェフ・コービンはAPPrise Mobile 社のコミュニケーションアプリケーション開発プラットフォームに関わるtheIRapp®の創設者兼CEOtheIRappを活用することで世界中のどの企業もアップルのアップストアやグーグルプレイストアにネイティブアプリケーションをおき、投資家とのコミュニケーションやプッシュ型情報の提供を行うことができます。